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あんどろぎゅぬ氏

雨がしとしと、土は匂いたち、緑はぐんぐん水を飲んでいる。 コンクリートのひび割れの隙間から30カラットの輝きが覗いている。 少し肌寒いけれど初秋らしい日でした。 銀座gallery-58へ「前衛★R70展」を見に行きました。 おそらく、私の最も尊敬するアーテ…

清野とおる原画展

マン・レイからがらりと雰囲気が変わり、 清野とおる原画展の話です。 紀伊国屋ショウウインドウを見てまわりました。 清野さんは私の大好きな漫画、 「東京都北区赤羽」の作者です。 先日のイベント「マン語り怪奇・幻想漫画編」でもお勧めされていました。…

マン・レイ展

マン・レイを意識して見たのは私が16歳の時で、 かの有名な「ガラスの涙」に感動したのでした。 父の蔵書で「アングルのバイオリン」を見ていたのはもっと小さい頃で、 何も分からないながらにかっこいい写真だとは思っていたようです。 最終日につるんと滑…

葡萄夜

秋が台風をおまけに、ようやく降り立ったようです。 一週間ほど前からその兆しはあって、いよいよかとワナワナしておりました。 暑さの中でも遥か上にはうろこ雲が広がっていたり、 ふと風が乾いた葉っぱの匂いになっていることに気付いたり。 今年は異様な…

ロックフェス

無善寺でロックフェスをやっているのでライブを観にゆきました。 ここに入るのは2,3年ぶりかと思われます。 週に1度くらい行っていたような時代もありましたが、それも夢のよう。 相変わらず変な熱気とほこり臭さで充満していました。 人々の異様に鋭い眼光…

ロシヤから舞い上がる

6月17日、ブラウスが腕に張り付く暑さだったと記憶します。 しかし今から思えばあの頃の暑さなど、たかが知れたものでした。 この日まずは庭園美術館にゆき「ロシア構成主義のまなざし」を観ました。 直線的な構図が遠慮なく迫ってくる、そして目前を掠めて…

怪奇・幻想マンガタリ

荻窪ベルベットサンにて漫画を語るイベントマン語りvol.5、 今回は怪奇・幻想漫画ということでぜひともと思い、参加しました。 山本精一、吉田アミ、タナカカツキ、皆私の興味の先に居る好きな人たち。 笑いっぱなしのすごく楽しい時間でした。 山本さんは始…

水族館劇場

千駄木から団子坂をぐんぐん登ってゆくと現れる妖しいノボリ。 ここではためいて市井の人々を呼び寄せるのも今日で暫く見納めです。 駒込大観音で催される水族館劇場の公演、恋する虜を観に行きました。楽団のノスタルジックな演奏とともに、 幻とうつし世が…

飛沫まわる

破片はそこらじゅうに散っているのに触ろうとすると逃げる。 芯となるものがまだできていないために、固まったかに見えてすぐ解れてしまう。 このステージが一番やきもきして大変です、わくわくもするのだけど。 血が渦巻いて膨らんでいるようで、早くどこか…

もぐもぐによせて

行儀よく並んでいるのは抹茶スコーンです。 抹茶のおやつが大好きなので、多めにして少し苦味を効かせてあります。 ホワイトチョコは豪快に割ったブロックをごろごろ入れました。 ボウル一つで出来るスコーンと言えども、 丁寧に丁寧に慈しんで作ると願った…

You Are Here

朝目が覚めるとぴかぴかの太陽が輝いていました。 雨が上がりゆえに、アスファルトでさえきらめくトップコートが素敵です。 ようやく風邪が治った体は、やりたいことではち切れそうでした。 写真美術館でジャンルー・シーフ展を見ました。 のっけから力強い…

さあライブへゆこう

ショウボートくんだりまでシベールの日曜日のライブに行く。 ステージに立つ坪内さんを見るといつも、 この人はロック界の澁澤龍彦だなと思ってしまう。 美学が徹底しているところ、洞察力のあるところ、ナルシスティックなところ。 そういう水煙が渦巻いて…

りんごライブ

藤田建次カルテットのライブを見に行くために、 池袋の異常な喧騒を息を止めて走りぬけてりんごやへ向かいます。 藤田さんの音楽は毎日実に生活の一部のごとく聴いているのだけれど、 毎日新しく感動するし、毎日がそれによって救われている。 初夏が巡るた…

アリスと手を繋ぐ

一週間ほど前にIMAXでアリスインワンダーランドを見にゆきました。 ティム・バートン面目躍如の少し歪んだおとぎ話。 可愛い悪夢っぽさは赤の女王の世界に集約されており、それが魅惑的でした。 むりむりっと伸びるきのこの笠の朝露が今にも滴り落ちそうで、…

光を眺めて

いよいよ新緑の季節がやってまいりました。 枝々には柔らかい新芽が溢れて、風もうぶな良い香りがしています。 自転車で道を駆け抜けるとき幸せのあまり笑顔になってしまいます。 夜はnekiちゃんの企画したライブを聞きにペンギンハウスへゆきました。 私も…

劇画家畜人ヤプー復刻版

雨が降るとてつもなく寒い日でした。 下北沢のビレバンにて行われた丸尾末広と吉田アミのトークショーにゆきました。 劇画家畜人ヤプー【復刻版】刊行記念「丸尾末広に聞くマゾヒズムの世界」。 丸尾氏が家畜人ヤプーを語るということで、楽しみにしていまし…

ギロッポンクロッシング

ほんのり赤くてきのこのような重めOKAPPAでしたが、 春もたけなわなので、前下がりの毛先が軽いOKAPPAにしてもらいました。 私の春服は白や水色のふわふわしたものが多いので、合いそうで嬉しいです。 ヘアカットにゆくと気分がぐっと変わって明るくなるのが…

進め!ジャガーズ!

神保町シアターにて「進め!ジャガーズ敵前上陸」を観る。 日本ミュージカル時代という企画にGS映画が入るとはおっかなびっくりでしたが、 これは素晴らしいー最高に楽しめる映画でした。 まず何より、ジャガーズの音楽が良いのです。 ダンシング・ロンリー…

ヤギヤスオ展

表参道まで眠りながら電車に揺られまして、ビリケンさんへ向かいます。 私は細野晴臣さんが大好きなので、ぜひとも行きたかったヤギヤスオ展です。 しかし、いつも訪れるのが夜だからなのか3回目なのにもれなく迷ってしまう。 細野さんの曲が流れて南の島の…

歌川国芳展

金魚づくし にわかあめんぼう 雨はやみ、暖かく風もそよそよのお出かけ日和だったので府中へ行きます。 また府中! 休みのたびに出向くならいっそ住んだほうがいいんじゃないかとさえ思います。 武蔵小金井や三鷹から府中までのバスの道のりもほんのり覚えて…

アール・デコの館2

部屋全体に視野を広げると丸みが生かされているのがよく分かりました。 2階のある部屋、昼〜夕にかけての採光が計算されている窓辺でした。 小さい劇場みたいで、入ると背筋がぴっと伸びるようです。 部屋のラジエーターカバーには魚や巻貝がいます。 各部屋…

アール・デコの館1

先日、東京都庭園美術館の建物公開に行って参りました。 今年は桜の季節に開かれるということで、 建物の内も外も楽しめる美味しい日になりそうだったからです。 平日にもかかわらず盛況でした。 広くて上品な部屋部屋では混雑を感じさせず、のびのび見るこ…

藤田建次と彼らのホームシックスlive

夜の六本木、スーパーデラックスにてsoundroom vol.42でした。 今日は楽しみにしていた藤田建次と彼らのホームシックスの初ライブです。 最近ずっと気分が塞ぎこんでいて意識が内にばかり向かっていたのですが、 そんな自分を打破してくれたのが藤田建次さん…

テキーラ!

金曜日は仕事の終わるのが遅いのでライブなどは行けない日なのです。 でも今週は無理を言って代わってもらったので晴れてルースターズです。 ルースターズは痺れるかっこいいバンド。 家で聞いていてもいつの間にか一人踊りだしてしまうご機嫌な曲です。 リ…

馬頭将器live

曼荼羅2へ、大好きな、ghostの馬頭さんのソロライブを観に行く! とても楽しみにしていたライブでした。 対ばんも好きな人はたまらないもようでその分お客さんももりもりです。 まずは朝生愛さんの演奏でした。 ギターを構えた瞬間はぴりっと引き締まってい…

福田繁雄展

その後gggにて開催中の福田繁雄展を観、原画の迫力を堪能しました。 おそらくPCも殆ど使っていない時代だろうけど、 これだけスタイリッシュなものが出来てしまっていたんだなあと思いました。 中学生のときの美術資料集に載っていたあれこれ。 ニューキ…

紙にまみれて

銀座王子ペーパーライブラリーへ、 企画展WILLを見に行きました。 見に行ったというよりも、 触って嗅いで撫でて紙に埋もれに行ったのでした。 ともに紙が好きでミルキィ・イソベが好きなS氏を誘って、紙だらけの空間に。 ほぼ全ての紙をサンプルとして持ち…

清水真理・人形展

パラボリカ・ビスにて清水真理人形展を観ました。 片足のマリア、というフリークスをテーマにした展示です。 人形ほど本物を見るのとそうでないのとが全然違うものもないなと思いました。 ガラスの水色の眼が周りの景色を吸収しているのを不思議に思いました…

ヤン・フードン展

お休みの日は昼までぐっすり… というのが恒例なのですが、 所用で早起きせざるを得ない状況がありました。 まさかの、まさかの、午前中品川到着です! 通勤中の人民の波を掻い潜りつつ、 やればできるんだと静かに感動する。 原美術館にてヤン・フードン展を…

インターナショナル・ショーケース

東京芸術劇場にて行われたインターナショナル・ショーケース、 初日の音楽ショーケースへ行きました。 サックスの清水靖晃さんとピアノの渋谷慶一郎さんが共演です。 大きな会場で音響効果を使った空間演出がなされるかと思うと、 もう楽しみで仕方なかった…