紙にまみれて

halujion2010-03-16

座王子ペーパーライブラリーへ、
企画展WILLを見に行きました。
見に行ったというよりも、
触って嗅いで撫でて紙に埋もれに行ったのでした。
ともに紙が好きでミルキィ・イソベが好きなS氏を誘って、紙だらけの空間に。

ほぼ全ての紙をサンプルとして持ち帰ることが出来ます。
家に帰って並べるてみると質感も色も光の反射も違うものがずらり、でも、
自分が好んでいる紙というのがおぼろげながらに分かってきて楽しいものです。
私は、ほんのり予想していたとおりクラフト紙・板紙が好きなようでした。
繊維が混ざったようなものやくすんだ色で極薄のもの、
白夜という名のつるつる・ざらざら面両方を持つ紙などは、
もとは木だったんだなあとしみじみ感じられる味のある紙だと思います。


他にも、例えばアルミコーティングを施した紙の多彩なことや、
木以外の原料で出来た紙の面白さには舌を巻くばかりでした。
もらって来たこのサンプルで私は何をして遊ぼうかとそればかり考えています。


紙の並ぶ引き出しの上でそれぞれの特徴を表したささやかな展示があり、
実際に自分もその紙を判断する一人になれるのが楽しかったです。

以前ミルキィ・イソベ氏のトーク&ワークショップに参加したときに、
見本帳を手に入れてとにかく触れて紙を楽しむことが大切だと言われました。
という訳で私ももらってまいりましたクラフト紙見本帳。
使いたい紙を見つけてから作りたいものが決まってゆく、
というミルキィ氏の感覚が少し分かったような気がします。


しかし紙というものは非常にかさばるのでありました。
この重さが手に食い込む感じもまた、紙をめでる代償なのかしらね。