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サイバーアーツジャパン

サイバーアーツジャパン―アルスエレクトロニカ の30年展を観に、 東京都現代美術館へゆきました。 清澄白河は不思議に静かな町で、歩いていても無駄な音がなくて、 これから面白いものを観にゆこうとしている人間にはありがたい環境です。 まず、私の大好き…

切手のうしろ側に

「切手帖とピンセット」著者加藤郁美さんのトーク&スライドショウへゆきました。 1枚の切手のうしろに広がる大きな大きな世界の一端を、 笑いあり驚きありのほんわかムードで紹介して下さいました。 この御本は「切手が可愛いよ」で済んでいないところが素…

フリークスも人間も

夜想上映会 plus特集:モンスター&フリークスを観に、仕事後UPLINKへ向かう。 夜想の最新号で特集されたモンスター&フリークスをテーマに、開催される複数のイベントのうち私は映画上映の日を選びました。 この世にひとつしかないもの─フリークの世界を、 …

斉藤真一展

吉祥寺美術館にて斉藤真一展を見にゆく。 赤よりも赫という字を好んでいたという彼の絵は、 どうやって作り出した色なのか、 自然界にはないようなどろりとした赤で満たされていた。 深く悲しくて人の顔がいつも奇妙にひしゃげている。 瞽女という盲目の三味…

TRANKO live

韓国サイケ恐るべし…とこよなく打ちのめされた夜でした。 この日は本当に出演4バンド全てが素晴らしかったです。 最近のライブでイベント丸ごと満足というのは珍しいことで、 企画から演奏まで心から感動しました。 原宿クロコダイルにゆくのは2回目ですが、…

dip live

unitでdipのliveを見るのはもう何回目だろうか。 毎年この2月の祝日に企画liveがあるのだけれど、今回はもう、 震えてくるほど素晴らしかったです。 今日に限らず様々なアーティストたちとのセッションを経てなお、 dipはdipでしかない瞬間の奇跡を身体に刻…

メディア芸術祭

表参道へ髪を切ってもらいに行きました。 おかっぱにしたいと相談した際に、 「頑張って2ヶ月伸ばそうね」って 言われたのはいつのことやら。 ぼんやりしている間に刻々と時は過ぎて、 いつの日か編みこみお下げが出来るほどになっておりました。 そして、晴…

赤い鳥逃げた?

シネマヴェーラ渋谷にて「70年代の青春 鬱屈と混沌と」、 この日の一本目は藤田敏八の「赤い鳥逃げた?」でした。 出てくる若者たちの目が印象的でした。 動物みたいにぎらぎらしていて何か狙っているような目だった。 でもぐらついて危なっかしくて向こう見…

土偶は土から

冬の中に差し込まれる春の息吹が、だんだんと増えてまいりました。 植物も芽を出す機会を伺っているようでむずむずしています。 今日は良い風が吹いているけれど、 もしや明日また冷え込みに襲われるかもしれない、 そしてその判断如何では生死に直結する。 …

シベールの日曜日 live

東京に雪が降ると珍しいからみんな子供みたいにうわーってなる。 それが微笑ましくて私は外に出て歩いたりします。 ちびっ子がぽんぽん帽子をかむって飛び跳ねて母親が心配したり、 黒づくめのサラリーマンが肩をすぼませて白づくめになっている。 どうだい…

恋の季節

ラピュタ阿佐ヶ谷にて「恋の季節」を観る。 歌謡曲黄金時代1960sというプログラムの最終週に滑り込みました。 映画で会える大好きなピンキー! 大学生の頃いっときピンキーとキラーズにはまっていて、 私はいつだって振り付きで踊っていたものでした。 長身…

豊田道倫×ヤマジカズヒデ live

豊田さんの歌は裏表のないそのままの魂のようなものを感じる。 決して歌が上手というわけではないのだけど、 有無を言わさず人の心にどしんとぶつかり、 大きな振動を与えるような力のある歌です。 「チーズバーガー、コカコーラ」という曲が私は好きでした…

本と切手と

1日の時間の中で読書に充てられる割合が大きくなればなるほど、 じんわり幸せな気持ちになります。 しかし、仕事の疲れでもって家に帰るとバタンQが多いのです。 新聞すら時間をかけて読むことがままならず、これはとてもストレスです。 お休みの前の夜など…

出発ー6人のアーティストによる旅

この展示は新進作家の発掘ということでしたが、 残念ながら私にはぴんと来ませんでした。 旅というテーマでの企画が広域過ぎて散逸な印象を受けました。 私の単なる旅疲れなら良いけれど、 各作家の作風を際立たせるつもりが逆効果になってしまっているので…

躍動するイメージ。

石田尚志という人は映像をみたのは初めてでした。 有機的な線を主体とした描画をこま撮りして動画にするという方法は、 小さい頃から好きだったクレイ・アニメを思い出します。 この人独特の蛇のようにちらちら広がりゆく線画が、 不穏でもあり頼もしくもあ…

木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン

写真美術館開催3展を1日で見て廻るという強硬手段、 久しぶりでした。 まずは一番体力を使いそうなものから挑もうと、 木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし展。 結論から言うと、とても素晴らしかったです。 現実の諸相をそれ…

シベールの日曜日Live

この日のシベールを見て、 音楽ってなぜこんなに気持ちがいいんだろうと思いました。 何が無くなっても音楽さえあれば生きていけるような。 冷静になると馬鹿みたいだけど、その瞬間は心からそう思いました。 耳が痛いくらいの爆音でこそ本領発揮するバンド…

医学と芸術展

森博嗣の本を読んでいて思うことがあります。 多くの場合、感情がそれとして機能していないということ。 かつて読んだ本の中では感じたことがないくらい静謐で、 温度という温度が削ぎ落とされている印象を持ちます。 以前は好きではなかったのだけれど、こ…

渋谷慶一郎 live

ピアノの生の音が、 こんなにも間近で呼吸していることに驚きました。 インスタレーションと言い空間すべての方向を使うことで、 音の波に合わせて音楽が、流れては止まり、移ろいゆくのでした。 これはむしろピアノの中に入っているのと同義でした。 今日の…

コープ・ヒンメルブラウ展

COOP HIMMELB(L)AUは「空色協同組合」の意味です。 HIMMELは「天の」、BAUは「建築」を独語で表すため、 (L)を略すと「天の建築協同組合」というもうひとつの意味が浮き上がるという。 1968年にウィーンで設立されたコープ・ヒンメルブラウは、60年代という…

ヴェルナー・パントン展

ファンタジー・ランドスケープ と聞いてわくわくしない人はいるでしょうか。 私は固有名詞を覚えるのが苦手で、 パントンと言われても像が結びつかない体たらくでした。 ファンタジー・ランドスケープという夢のような空間で寝転ぶ事ができる、 というそれだ…

萩尾望都原画展

私の所属する…といっても一人なんですが、研究所ORION LABOは、 当初タダトス・ラボにしようかとも思っていました。 タダトス・レーンは萩尾望都の「11人いる!」の主人公の名前です。 「11人いる!」は幾多の作品のなかで私が一番好きなものなのでした。 中…

mothersky live

この日は阿佐ヶ谷の我無双に、 motherskyのライブを見に行きました。 3日前のTRANKOのYさんの別のバンドです。 私はYさんの作る音楽がとっても好きなのです。 インドやトルコの楽器を自由に繰って、 サイケデリックな冒険に連れて行ってくれるかと思うと、…

TRANKO live

高円寺円盤へTRANKOのライブを見に行きました。 やっぱりライブは生もので、そこへ出かけてみないと、 音だけでなくて見えるもの触れるもの全てが違ってきます。 シベールの日曜日のTくんのソロを聴いたのは2回目です。 バンドでは出来ない事はきっと沢山あ…

dip live

昨日はdipのliveを観に下北沢シェルターへ向かいました。 11月末のワンマンに行けなかったのでずいぶん腐っていたのです。 だって自分の好きなバンドのワンマンに行けないで仕事をしているなんて、 何で生きているのかよく分からないじゃないか。 この日のラ…

にっぽん,ろっぽん

本日はお休みの日だったので、六本木へマイケルジャクソンの映画を見に行ったのですが、 長蛇の列に加えてどの回も売り切れていて、がっかりしました。 いよいよ明後日までとのことですが、 果たして私は見られるかどうか危うくなってきました。 ヒルズには…

夜のカレー

銀星舎に寄って銀星倶楽部と水木しげるの本と赤瀬川原平の本を買う。 アポジー&ペリジー「月世界旅行」を聞きながら読んでいたら、 銀星倶楽部にちょうどその記事が出ていておどろきました。 どこかへ逃げたいという人々の夢に、 一方で人々を引き裂く力とも…

黒の手帖

本日手に入れた古本は実に収穫でした。 ひとつは長い間探していた雑誌 「黒の手帖」ドラッグ・カルチャー特集です。 赤瀬川原平の桜画報や植草甚一の文章、杉浦茂の漫画も載っております。 今これを世の中に出したら問題だろうと思われるものも多々あります…