ギロッポンクロッシング

ほんのり赤くてきのこのような重めOKAPPAでしたが、
春もたけなわなので、前下がりの毛先が軽いOKAPPAにしてもらいました。
私の春服は白や水色のふわふわしたものが多いので、合いそうで嬉しいです。
ヘアカットにゆくと気分がぐっと変わって明るくなるのが素晴らしいくらい。
担当してくれるスタッフの方はいつも、
オーダーするイメージ以上のものを読み取って整えて下さるのでありがたいです。
今日は毎月お世話になっているお礼をかねて、焼いたおやつを渡したのでした。

S氏と六本木ヒルズで待ち合わせて森美術館へ、六本木クロッシングを観にゆく。
期待していたよりずっとずっと面白くて大満足でした。
芸術家って曖昧な括り方だと思うけれど、
とにかくどの人もやらずにはいられないというエネルギーの爆発の連続で、
息苦しくなるほど密度の濃い空間だった。
おこがましいけれど今日これを観て、何か日本に対して、ああ大丈夫だと思った。


一番圧倒され楽しめる展示だったのは相川勝さんの作品でした。
既存のCDをジャケットのみならず盤面、帯、全てを手描きで再構築してあります。
そのCDの中にはご自分の声で曲を再現したものが入っているという。
クラフトワークもジミヘンもピンクフロイドもトーキングヘッズもアカペラ。
凄まじい執念と音楽に対する愛を感じるが、大真面目ゆえにおかしいです。


宇治野宗輝さんの家具と廃材のリズミカルなバンドも面白かった。
ギターにはミキサーや掃除機がついて鳴りまわっています。
たんすの観音開きからちゃかぽこちゃかぽこ打ち鳴らす音、訳が分からない愉快。
家にあったら楽しくて良いのになあと思いました。
そう言うとS氏に「作ったら?」と言われました。えっ…作ろうかな。


上に挙げた二つはどこか日常生活を俯瞰してくすりと笑うような趣がありますが、
他にも感動するものが多くて本当に今年の六本木クロッシングは良かった。
何度か涙ぐみました。
私も9月の展示に向けてこつこつ楽しみ、駒を進めてゆこうと思います。