清水真理・人形展

パラボリカ・ビスにて清水真理人形展を観ました。
片足のマリア、というフリークスをテーマにした展示です。
人形ほど本物を見るのとそうでないのとが全然違うものもないなと思いました。
ガラスの水色の眼が周りの景色を吸収しているのを不思議に思いました。
人形だけど、自分が置かれた場所を判断しているような感じがします。


本当は、この展示を見にくるつもりはありませんでした。
小さい頃から人形は好きでなかったしぴんと来るものがなくて、
なぜ形として自分に似たものを作るんだろうってそれが怖いような気がして。
でも夜想「モンスター&フリークス特集」の中の清水さんのインタビューに、
すごく納得したので、では見に行ってみようかと思ったのでした。
それで、見てさらに納得しました。
先月亡くなったSさんもこういう風に自分と対峙して人形を作っていたんだろうか、
と思うと胸の奥がぎゅうっとなる。
自分の底にあるものを見つめて形におこすというのは大変なことだと思いました。


上では中村趫「アリスが落ちた穴の中」スチール写真展も同時開催です。
アリス姿のマメ山田さんが光っていました。
盛りだくさんの一日。