ヤギヤスオ展

表参道まで眠りながら電車に揺られまして、ビリケンさんへ向かいます。
私は細野晴臣さんが大好きなので、ぜひとも行きたかったヤギヤスオ展です。
しかし、いつも訪れるのが夜だからなのか3回目なのにもれなく迷ってしまう。
細野さんの曲が流れて南の島のようなぽってりとした時間が流れる中、
木板に描かれた美しい原画を見てまわりました。

泰安洋行に到っては原画、ラフスケッチ、ロゴデザインなどがずらりと!
ガラスケースに収められて神々しいそれらをじろじろ眺めてきました。
裏ジャケに小さく写っているジャケデザインのようなものも、
そもそもきちんと作ってあるものだったのか…と初めて知りました。
ああ、細野さんの素敵な音楽をこうしてくるんでいるものは、
こんなに裏打ちされたものだったんだなとしみじみします。
原画も作品ファイルの濃い中身も、
音楽が大好きな人のそこから滲み出る大いなる優しさがありました。


骨董通りのそばという一等地で南の国の音楽が流れてくるのは良いものです。
日が暮れてから灯った黄色い明かりは、太陽にしては心もとないけど、
気持ちの輪郭をほどいてとろかすほどの効果は確かにありました。
とろとろになったままウインドウショッピングをした夜でした。