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HOSONOVA

GWは一時東京に戻り細野晴臣さんのライブHOSONOVAを見に行きました。 なんとまあ指定席ライブでは人生初の最前列でして、 しかもこの世で一番好きなミュージシャンの細野さんのライブで。幸せです。 馥郁とした香りに満ちた音と音の狭間で揺られて…

美術館いろいろ

引越しの前に行っておきたくて駆け回った展示いろいろのことを、 忘れないように少しずつ記しておきたいと思います。 節電や設備修繕でプランが大幅に狂い企画者側も本当に大変だったことと思います。 そんな中でも、そんな時だからこそか、行ったことで私は…

リリア-4-ever

ユーロスペース、トーキョーノーザンライツフィルムフェスティバル最終日。 ルーカス・ムーディソン監督の「リリア-4-ever」を見にゆく。 私はこの映画を見て2、3日は食欲がなく、まともに寝ることも出来なかった。 剣山を飲み込んだように体の内側がギザギ…

Perefect Moment

いつぞや閉館間際にすべり込んだ東京オペラシティアートギャラリーにて。 曽根裕展「Perefect Moment」を見て来ました。 現在メゾンエルメスにも出展されていますが、大理石の彫刻シリーズが良かったです。 樹氷のようで美しかった木漏れ日を体現した作品な…

包む

小学生の頃大好きだった福音館書店の月刊「たくさんのふしぎ」に、 「草と木で包む」という本があって私はそれをとても気に入っていました。 表紙に出ている卵を藁で包む卵つとや、笠を二つ折りにしたような鯛の包みなど、 なんてきれいで楽しいんだろうと見…

上田風子展

「Lucid Dr e a m」という美しい名前の個展でした。 よく行っている文化村ギャラリーでの開催でしたが、 私がこれを知ったのは知らぬ外国人のタンブラー上ででした。 好きな画風の絵が載っていると思いよく見ると上田さんの絵でした。 日本画の硬質な筆致も…

楳図かずお恐怖マンガ展 楳恐

うちの母は楳図かずおが嫌いで、 理由は恐いものが嫌いなのと楳図先生自体が気持ち悪いかららしい。 対する子供の私は恐いものが好きで、 ロックでパンクで圧倒的なあの人柄もかっこいいと思っている。 この展示は、懐中電灯を持ちきもだめしのように巡ると…

おさびし山、梅ヶ丘

ほんのり寒さが弛んで来たので春の息吹を見つけに出かけました。 京王線に乗ってどんぶらこと進み、初めて降り立つ梅ヶ丘は実に静かなところでした。 くねくね細い道とゆるやかな傾斜というのが沿線の特徴で、 方向音痴の私はもれなく不安に駆られますが何と…

マン語りvol.6

マン語りvol.6の第2部のみ参加してまいりました。 前回のvol.5、富樫某のレベルEの回に参加できず残念に思っていたので、 楽しみにしていた「日常・生活系漫画大特集」でしたが… 結論から言うとそれはそれはお粗末なイベントでした。とほほ。 まるでなってい…

いはいちごのい

お休みの日、四ツ谷三丁目のフルーツパーラーフクナガへゆきました。 パフェの王様と言いたいほどの、苺です。 鮮やかな赤が見た目にも美しくてぼーっとなりました。 へた付きのあまおうが濃くて甘くて、これは最後のお楽しみにしました。 その周りのとちお…

幽体の知覚展

骨はどんな人間も平等になかに抱えているもので、 普段無意識で動かされ成長したりしている。 でも一度「骨だ」と意識すると、 死を思ったり恐怖感や不安がせり上がってくるのは何でなんだろう。 骨格標本は動物問わず結構好きなんだけども、 どうにもヒトの…

卯歳年賀状の展

墨田くんだりまで出かけてSAKURA TERRACE、 「卯歳年賀状と西洋のカード展」を見に行きました。 紙のプロが企てる紙もの展はとても良いんです。 お代も無しに文化遺産を山盛りこの目で見られるのです。 うさのするりとしなやかな肢体、妙な躍動感があります…

スプリング・フィーバー

http://www.uplink.co.jp/springfever/ シネマライズへ ロウ・イエ監督による中国映画、 「スプリング・フィーバー」を見に行きました。 心の中にまさに嵐を起こさせるような映画でした。 どのシーンも美しく、程好く土臭く、やっぱり美しかった。 数日たっ…

赤瀬川原平写真展

カメラは散歩の導火線だ。 何か撮りたい、 何か見つかるかもしれない、 という小さな火に導かれて町を歩く。 ウォーキングは脚の筋肉だけの話になるが、 カメラがあると目が加わり、 感受性がスイッチされる。 こういう言葉が出てくる赤瀬川原平が、 とても…

みえないちから

先日、ミッドタウン内の緑地帯でぼんやりしていたときのこと。 ベンチの隣りに座ってきた若いサラリーマンがいました。 お昼時だったため彼はお弁当を広げて食べ始めたのですが、 だんだん前かがみになってゆき、しくしく泣き始めたのです。 食べ終えてから…

空と宇宙のススメ

空と宇宙は今も自分と繋がっているのに、 ぐんぐん上昇するとそれがロマンチックなものになったり、 こむづかしい数学になったりする。 いずれにしてもなんだか遠い感覚のものとなるのが不思議です。 10月27日国立科学博物館へ空と宇宙展を見に行きました。 …

Biblioteca-本の景色

散歩の終着点八丁堀、森岡書店で開かれている潮田登久子写真展へ。 このお店は初めてお邪魔したのですがとても素敵な場所でした。 古くからあるビルのくすんだアールデコを上手く生かして、 新しい空間に仕立て上げているところは恵比寿のシス書店と似ていま…

金魚は見えたか

10月20日は肌寒い日でありました。 ミッドタウンの21_21へ「これも自分と認めざるをえない」展を見に行く。 はじめに身体測定があり名前・体重・身長・瞳の色?などが入力されます。 どんな風に使われるのか慄いたけれども、 慄くというのはまさに自分を自分…

アンチアンニュイ

久しぶりのブログ更新となりました。 うなだれた陰々滅滅の毎日をゆきゆきて、 ぽっかり浮上してみたら月が変わっていたというありさまでした。 そういう時期は現実に重いとばりを下ろしたくて、 映画と本漬けになりあとはパタンと眠るの繰り返しです。 幸か…

尖長球形褐色

今年は猛暑だったので、きのこもどんぐりも軒並み不作と言われています。 私も例年ほど探して歩き回ったわけではないのだけれど、 確かに手ごたえは少ないなあと感じます。 豊作ならば彼方此方につやつや光っているので足を踏み入れるとわななきます。 這い…

los doroncos

現在、部屋の中には焦げと珈琲の芳ばしい香りが立ち込めています。 その実態はシフォンケーキです。 自分のおやつにシフォンケーキをよく作るのだけども、 常備している材料で、思いついたときにすぐ始められるところが長所です。 圧巻だったのはブラックコ…

夜間訪問展

その足でシス書店へ向かい、岡上淑子の夜間訪問展を観ました。 モノクロームの静謐な舞台を不思議な踊り子が舞っています。 時計のアラベスク、馬を駆る虚空のピルエット、ランチテーブルのアティテュード。 ため息が洩れるくらいすごく素敵でした。 前回の…

二十世紀肖像

花粉がうっすら混入している秋の空気を鼻は敏感に感じ取ります。 風は程よく冷たくて気持ち良いというのに、丸ごと美味しくいただけないとは。 という訳で、自分なりにお洒落をしても白いマスクが顔面に光るのであります。 そしてそれは不織布一枚であっても…

EP-4 都市を再び覚醒させよ

まだ10月7日…。 体感することと文章にして捻り出すまでの時間差がありすぎて、 過去の感動へ遡るのは予想外に膨大なエネルギーを使う。 とにかく時間の使い方が下手という点においては筋金入りです。とほほ しかし感動実況中継の暑苦しい独り言は苦手だし、 …

Zen and Humor

帝劇ビルの9階、出光美術館へ「せんがい 禅とユーモア展」を観にゆきました。 (本当は漢字であるけれどがいの字がPCだと反映されず) せんがいさんのことを教えて下さったのは乙女美のお友達でした。 その方のふんわりした優しい人柄と、 せんがいさんを好…

NRQ live

この日は、外の空気を吸い込んで金木犀の香りを初めて感じた日。 今年のように長引いた酷暑であろうとも、 そう変わらない時期に花開いて香りを振りまいている。 植物の不思議にはいつも驚かされます。 10月と金木犀の香りの組み合わせには慣れ親しみすぎて…

エル・トポ

ヒューマントラストシネマにて。 後日加筆予定

大竹伸朗、ネイチャー・センス

芝から麻布へ歩くみちみち考えていたのは、 東京の好きな地名についてでした。 もし名前だけで新天地を選ぶのだとしたら私の一等賞は麻布狸穴町だからです。 まみあなって響きだけでも何か楽しいものが詰まっていそうでわくわくします。 麻布は細野晴臣さん…

芝公園

昼下がりの黄みを帯びた光が優しいです。 鳩山郁子さんのUn Eatable Sandwitches〜あるいは藍晶石譜〜に、 出てきた学校の野外チャペルのようでした。 半円を描く石のベンチ群の向かう先には何があるのでしょう。 神父さんでもオルガンでもなくて大きな樹で…

シベールの日曜日ワンマン

ヘアサロンでおかっぱ頭を整えて頂き、襟足がすっきり短くて嬉しいです。 つるんと丸いシルエットは同じままに前髪を短く流してもらいました。 歩くと頬を覆う毛が飛び跳ねて、良い香りがはじけて、幸せな帰り道。 シベールの日曜日という、映画もあるが、こ…