もぐもぐによせて

行儀よく並んでいるのは抹茶スコーンです。

抹茶のおやつが大好きなので、多めにして少し苦味を効かせてあります。
ホワイトチョコは豪快に割ったブロックをごろごろ入れました。
ボウル一つで出来るスコーンと言えども、
丁寧に丁寧に慈しんで作ると願ったようにきちんと育ってくれて、にこにこです。

コーヒーシフォンはふかふかに仕上がりました。
味と香りは問題ないですが少しきめが粗くなってしまいました。
シフォンケーキは奥が深いようです、要研究の心で行きたいと思います。
今でさえ母親が作るものの方がしっとりして美味しいものな。



15日の夜、円盤にライブを見に行きました。
自転車で5分と思うと油断してぎりぎりになってしまうもの…今回も然りです。
しかし、聞きたかった音楽は聞くことが出来たので満足しております。


まずは三村京子さんの弾き語り。
ああ、こんな風につるを伸ばして延びてゆかれていたのか、と感動しました。
数年前、彼女のライブにはよく通ったものでした。
音楽によっていやらしさとか汚い部分を惜しげもなく見せ付けるのが衝撃で、
自分なら鍵をかけて絶対人に見せない領域だったから尚更。
しかし「なぜあの気持ちをこんな風に表せるの?」って頷いている私も同じことで、
彼女は男に向けるよりもっと辛辣に、女に向けての眼光が鋭くて痛いほどでした。
頭があまりに良すぎる彼女が羨ましかったな。
そうして、程よく角に丸みが生まれてきた今の彼女はとても良かったです。
美しい声でした。
またライブに行こうと思います。


次に藤田さんのピアノソロでした。
この度も素敵な時間で満たされて、私はどんどんこの人の音楽が好きになります。
CDではなくライブを何度か観るうちに好きになってくる曲があるのは不思議です。
ピアノだけだと儚い線が浮き彫りになるのがたまらなかったです。


少年の一人で練習している曲が窓からぽろぽろこぼれ出ているみたいな、
そういうのを遠くで聞いている感じが欲しかったので、
目をつむって聞いていました。
しかし空間が狭い分空気が親密になってしまうようで、
それが少しもったいなかったように思います。
ただの勝手な希望という名の妄想なので仕方がないのですけども。
いち客のそういう雑念を吹っ飛ばす様なライブがまた観たいです。(何様だ!)


よいライブとあったかい会話をありがとうございました。
ふくふくになって帰る夜空には金星が光っています。