藤田建次と彼らのホームシックスlive

夜の六本木、スーパーデラックスにてsoundroom vol.42でした。
今日は楽しみにしていた藤田建次と彼らのホームシックスの初ライブです。


最近ずっと気分が塞ぎこんでいて意識が内にばかり向かっていたのですが、
そんな自分を打破してくれたのが藤田建次さんの音楽でした。
初めて聞いたのに自然に心に浸透していく、優しくて切ない曲の数々でした。
寝ても覚めてもこのCDばかり聴き続けて時に涙を流して、
まっすぐ突き刺さる芯のようなものにほぐされながら、
音楽って素晴らしいと思ったものです。
そしてそれがバンド編成になったならどんな進化が臨めるのだろうと!


それは、緩やかに輪になってゆくような演奏でした。
進化というよりも細胞分裂のような懐かしいどきどきを孕むものでした。
人の気持ちをぎゅっと掴む良いライブだったと思います。
私の好きな曲…彼方此方、合唱、どうけし、聴けて嬉しかったな。
やっぱり日本語が乗っている音楽が一番好きです。
藤田さんのギターや歌声が素晴らしいのは勿論のこと、
全員の個性がきちんと光っていて素敵なバンドだと思いました。
うっとりしているうちにおとぎ話のような時間は終わってしまった。


今までS氏がバンドというものに対して悩んでいるのを見てきたので、
彼がセンスのある優しいバンド仲間に囲まれ、
居心地良さそうなのが垣間見えて気持ちがぽかぽかになる。
こと音楽に関してはやる人が楽しくないとお客だって楽しくないと思う。
(その意味でいうとこの日のA.K.I.productionsさん最高に楽しそうだった)
そして、本当にたくさんのS氏の友達やお知り合いが寒い中来てくださったこと。
私が言うのは変かもしれないけれど、ありがとうございました。
私もいろんな方とお話できてすごく楽しかった!


スーパーデラックスは広く突き抜けた空間なので地下にいる感じがしない。
そこに、よい音楽とチリペッパーの香りと(タコライス?)ほの暗い照明で、
リラックスしつつご機嫌な夜を過ごしてよい締めくくりでした。ほくほく。
素敵なライブをありがとう、そしてお疲れさま。