馬頭将器live

曼荼羅2へ、大好きな、ghostの馬頭さんのソロライブを観に行く!
とても楽しみにしていたライブでした。
対ばんも好きな人はたまらないもようでその分お客さんももりもりです。


まずは朝生愛さんの演奏でした。
ギターを構えた瞬間はぴりっと引き締まっていて、
こちらもごくり…と一心に神経を集中するのだけれど、
空気は次第に柔らかくなってきます。
透明な声とふくよかに鳴るギターで気持ちがよくなって、つい、こっくり。
とても良かった、でも以前のバンド演奏のかっこよさが忘れられない私は、
またバンド編成でのライブを期待してもいます。
スターズの石原洋さんが出てきた瞬間思わず身を乗り出してしまう。


次は山本精一さんでした。
久々にソロ演奏を聞きましたが素晴らしかったな。
山本さんの音楽は白い一面のキャンバスのような感覚があります。
歌声で絵の具が滲んだり飛び散ったりするけれど、
全体に見ればまだまだ白い印象で、どことなく寂しいような切ないような感じ。
バケツの歌など、聴いていると心の中の洞が広がってゆくようです。
それでもそのしくしくする痛みが好きなのか、目が離せなくなります。
そして、やはりどこかおかしなお方なのでした。ふふ。


まさかの初ソロという馬頭さん、さすがに良いライブでした。
出てきた瞬間からあの只者ではないオーラが満ち満ちていてなんだろうあれは。
初めて聴いた「レモン色のカナビス」という曲が印象的でした。
カナビスって毒物のカナビスなのかしら…だとしたら深いなあ。
スコットランド民謡の曲も、この国にはないラインの美しいメロディで良かった。
馬頭さんの演奏はすごく大きくて広いです。
あの長身で伸びあがって日本とか世界とか、
俯瞰して見ているんじゃないかって思う。
ソロだとそれが尚際立っておりました。
私は身近のこまこましたことでいっぱいになってしまうから、
ああいう感覚を持つ人にはとても憧れます。


ライブの帰り道にばったり会ったMさんが、
「なにースタジオ入ってる場合じゃなかった馬頭さんのソロ見たかったー。」
と言っていたので笑いました。