萌え出のち晴れ
GW後半は母親が上洛し遊びにやってきたので、
お日様ぴかぴかの暑い日に一緒に府立植物園へゆきました。
ここの植物達は本当に生き生きと呼吸をしているのがよくわかる。
整備されすぎず奔放に育っていて、やんちゃな雰囲気です。
まるで親戚の家の畑でも見ているような微笑ましさが溢れています。
水玉柄になって可愛いのは、大きな木の下、雑草の充ちたカーペットです。
花蛍という植物の造形は妙に惹きつけられるのでした。
ぱつぱつのドーム、針山にして手首にくるりと巻きつければあなたもお針子。
なんとも可憐な1、2cmのこんまい百合でした。
名前は分かりませんが、品があって漂う香りも一味違う気がしました。
蔦がくるくる渦巻いて先に成る実は藍色、
シルエットそのまま浴衣の柄にでもしたいと思った。
甘食とベーグルとドーナツの店のよう。
古都の軒先、番傘のような趣き。
傘重ねあうも何かの縁の三兄弟…と一人っ子。
ゆで卵の輪切りみたいで美味しそうです。
白と黄色って赤ちゃんを連想するのはもとが卵だからなのか。
芥子はどこか妖しげで少し恐い感じがする。
だってほら若いときからこんなにもじゃもじゃして、
正体がつかめないし、正面も向いてくれないし…。
この幹から根にかけての筋張った線、きっとこのヒトの性格を表しています。
地中でも帯状のまま金脈みたいに延びているのかも。
ぽってり丸みのある葉が枝垂れて美しい緑のテントを形作っています。
この下を通り抜けると世界の色彩が変わります。
ちょいと暑さにやられつつも、楽しい植物達と会えて満足しました。