いはいちごのい


お休みの日、四ツ谷三丁目のフルーツパーラーフクナガへゆきました。
パフェの王様と言いたいほどの、苺です。
鮮やかな赤が見た目にも美しくてぼーっとなりました。
へた付きのあまおうが濃くて甘くて、これは最後のお楽しみにしました。
その周りのとちおとめはきりっと酸味があって美味しかったです。
バニラアイスとシャーベットの混ざり合うのが、
ひとくちひとくち感動的でした。
苺のシャーベットは一度煮て潰してから作っているのだそうです。
それでジャムのような濃厚さが生まれるのかな。


その後恵比寿へ移動して写真美術館へ行きました。
遅ればせながらガーデンシネマが閉館することを知り、さみしくなりました。
ここで私が見た映画は、品が良くて、日常にしみじみ感謝の気持ちを抱くような、
優しいものが多かったです。
ありがとうさようなら、また会う日まで。


「3Dヴィジョンズ」
記すまでもなく写美の得意分野なので、今回も楽しかったです。
何がかというとステレオスコープのソフトとハードの共に充実している事。
写真としても小さいながら美しいし、
その為のカメラも怪しげで可愛い造形をしています。
世に余裕があった頃の目と脳を使って遊ぼうという、
科学と奇術のあわいで発足した立体視のあれこれが好きです。


「輝きの瞬間 スナップショットの魅力」
所蔵作品が殆どだったので見たことのあるものも多かったのですが、
良いものはその時の自分に伝心して違う感動をもたらすのかと思いました。
そして実際の作品を前にしないと感動は迫らないのだとも。
アンリ・カルティエ=ブレッソンなど、
大好きで写真集も持っているけど家であまり開く気にはならん。
ズシンズシンと岩石をぶつけられる様なインパクトあるものが続いた後、
最後の特別展示、鷹野隆大「カスババ」は肩がほぐれました。
カスのような場の複数形でカスババだそうですが、
なんとも言えないトホホ感にふあ〜と声にならない息を漏らしてしまいそう。
輝きの瞬間と銘打っておいて、こんなどんでん返しがあるから写美は好きだよ。