dip live

unitでdipのliveを見るのはもう何回目だろうか。
毎年この2月の祝日に企画liveがあるのだけれど、今回はもう、
震えてくるほど素晴らしかったです。
今日に限らず様々なアーティストたちとのセッションを経てなお、
dipdipでしかない瞬間の奇跡を身体に刻みつけていく。


じわじわと熱を帯びてゆき、
Buffalo Daughterの大野さんが入ってからの演奏が凄まじかった。
underwaterは大好きなアルバムなのですが、
それらの曲をこんなに夢見心地で聞いたのは初めてかもしれません。
このメンバーでの演奏はまるで強靭なゴムのようで、
今ここにいる自信があるからいくらでも私の意識は伸びてねじれて、
ようよう遊ばせてもらいました。
天も地もなく自在に自分を操縦してどこへだって行けるような、
この快感と妙な万能感はトリップっていう表現が一番近いのかな。


そしてルースターズの花田さんが颯爽と登場しました。
演奏もご本人もオーラを放つかっこいい大人であり惚れ惚れとしました。
she broke my heart's edgeで私もにこにこ、素晴らしい演奏でした。
三人編成に戻りまた色彩を変えての2曲は、
それこそunderwaterではないけれど有無を言わさず水中へ引きずり込む。
dipの演奏を聴いてくらくらする感じ、ああこうだったって、再認識した。
私は涙ぐんでいたけれど感情は伴っていないみたいで、
ただdipってバンドが私はやっぱり一番好きだと思いました。
あのblue jay wayが聴けたならもう、それだけです。
素晴らしいライブでした、心からありがとう。