夜のカレー

銀星舎に寄って銀星倶楽部と水木しげるの本と赤瀬川原平の本を買う。
アポジー&ペリジー「月世界旅行」を聞きながら読んでいたら、
銀星倶楽部にちょうどその記事が出ていておどろきました。
どこかへ逃げたいという人々の夢に、
一方で人々を引き裂く力ともなった時代の科学（新天文学）が、
地方では霊感を与える。
科学で武装したユートピアが月旅行ユートピアである。
月旅行の夢にその時代の夢が現れるというのはここでも本当かもしれないな。
とあります。
細野晴臣×戸川純の組み合わせは最高だと思います。
のびやかなロリータボイスでたまらなくキュートです。
この間のLOFTでの純ちゃんのライブは行けなくて残念でしたが、
また元気に歌っている姿を観に行きたいな。

夜中になってカレー欲に取り付かれ、のっぴきならない事態に陥りました。
カレー欲は、すっぽんみたいに掴んだら話さないのです。
しぶしぶ生姜やにんにくを炒め始め、
玉葱とトマトも入れてようようのって来たところにカレー粉がないという！
CANだけが残っているというのは過去の私からの嫌がらせかと思いました。
仕方なく自転車で買いに行き、なんとかチキンカレーが完成致しました。
カレー粉の缶の中蓋を破る直前のアルミのきらめきの美しさ。
それとカレーのかおりがなかったら、私は挫折していたと思います。
挫折するとカレー欲がこじれて大変面倒なことになります。

mogumogu後銀星倶楽部に頭を戻すと、鈴木翁二の漫画にじーんと感動した。
これはタナカカツキの昔の漫画みたいだと思いました。
折りしもその前に読んだ赤瀬川原平の本の編集後記に
「オージとシンイチが家に来る」等と書いてあり、
これはガロ仲間の鈴木翁二と安部愼一のことなのでした。
世界は繋がってゆく、カレーのかおりに乗って。