サイバーアーツジャパン

halujion2010-02-24

サイバーアーツジャパン―アルスエレクトロニカ
の30年展を観に、
東京都現代美術館へゆきました。
清澄白河は不思議に静かな町で、歩いていても無駄な音がなくて、
これから面白いものを観にゆこうとしている人間にはありがたい環境です。


まず、私の大好きな池田亮司氏の作品をまた見ることが出来て良かった。
デジタルミュージック分野の人なのですが、
こんなに美しく構築された電子音楽はなかなかお目にかかれないや。
音楽というものの感覚的で柔らかな印象を覆す、無機質な世界です。
革新的といわれているがむしろ核心的という気が私にはします。
整然としている0と1の羅列がじりじりと脳に染み込んで、
数学の美学になんとも恍惚としてしまいます。
あーーーーこの人のライブを早く体験したいです。


それから岩井俊雄氏のTENORI‐ON。
人が少なかったので長いこと遊ばせてもらいました。
これは大変、なんだか誰でも音楽が作れるような錯覚に陥りそうです。
ナノループっぽい操作のお遊び感がほんのり漂っているのが良いです。
他にも、鍵盤を弾くとそこから音が映像となって宙を舞うなど、
わくわくする楽しいメディアアートがたくさんでした。


JAXA宇宙ステーション(ISS)/パイロットミッションの、
水の球を用いた造形実験もじっくり見て参りました。
こればかりは実物が見えないので映像なのだけど、
無重力の計り知れなさを芸術で遊んでしまうところ、良いですね。


そして最後にエキソニモの「ゴットは存在するか」で、
この日の全てがかっさらわれたようなものでした。
ゴットという文字の入ったツイッター上のつぶやきがリアルタイムで反映。
ゴットってなんだよーという所も含めて面白かったです。


作品としては見たことがあるものが多かったのですが結構楽しめました。
あとは常々思うが都現美のスタッフの横柄な態度が何とかなればいいなー。