大哺乳類展
夏を取り戻せ★とばかりに遡り日記もつけてゆきます。
7月20日、
国立科学博物館へ大哺乳類展(海の仲間たち)に行って参りました。
圧巻のシロナガスクジラ全身複製骨格です。
海の王様はさながら大型客船の甲板のようでした。
さあ飛び乗って海原へ旅に出る…つもりで見てゆきます。
美しい背骨の下を歩いて辿るも、長く果てしないです。
こんな大きな体を維持出来るのも海の中ならではです。
骨格標本はデザインとしても感心するほどきれいでした。
「えっ?僕の出番なの?」という顔をしているトド。
過酷な海の世界で生きるには体毛は針のようになる。
アシカの外見と内部の奇蹟の邂逅、KISS!
恋はいつも信じられないところから始まるんですね。
ぽつねんとオットセイ、哀愁が漂っています。
アザラシは思っていたよりもモダンな柄なのかもしれない。
口まわりはふくふくだったり髭がぴんぴんしていたり多種多様でした。
でもみんな可愛い顔のままで、ふふふと嬉しくなります。
セイウチやアシカはつやつや黒々とした体に牙の白が映えます。
獰猛にもおっとりにも見えて不思議な生き物です。
コククジラの頭蓋骨が壁一面に並べられて、影込みで素敵なのでした。
他にも面白い展示はたくさん散りばめられていました。
興味深かったのはイルカやクジラの胃の中に残っていたもの。
例えばイカを食べたなら、
どのように消化されてゆくかの過程までわかってしまうのです。
それからクジラの髭を触ってみると木の板のように堅かったことや、
マッコウクジラの体内で作られる幻の香料竜涎香について。
丁度、竜涎香の出てくる本を読み終ったところだったので感動もひとしお。
ひとしおをひと吹き、ぴゅーっと上げたところで、退館です。
外の喧騒に巻き込まれながら人間世界の色彩に戻ってゆきます。
上野といえばみはしのあんみつ、美味しく頂きました。