神代植物公園2

5月の魔法でトトロに会いに行ける小道を発見しました。
霧にけぶってつやつやの緑色に誘われてぞくぞく、いざ進めー。

小道を抜けると大温室の中でした。真っ赤なカラーと出会いました。
真ん中の蕊がくるりと捻じ曲がっているのはなぜなの、不思議の国。

月兎耳という、名前も見た目も素敵な多肉植物に目を奪われます。
本当にうさぎの耳ってこんな風にうっすら毛が生えていて愛しいのだった。

葉のつき方は月兎耳と似ているけれど、こちらはまるでわかめの様相です。
海の中で、伸びやかに大きな株に育ったわかめの触手がおいでおいでと。

温室は隠れた配管スポットでもあります。
サボテンと壁を這う管たちの夢の共演に興奮します。
植物園に来てまでこういうものにカメラを向けているのは私ぐらいでした。

気付いたら樹の股からひょっこりとわかめ、まったく侮れないやつです。

ドリアンめいたものがたわわに実っている樹もありました。
何という植物なのかな、くんくん嗅いでみたけれどドリアン臭は無し。
私を真似してちびっ子たちがみんな鼻を近づけにきていたのが可愛かったです。

ギーガーの絵みたい。
枝を増やし、もつれて、溶けて、くっつき生きてゆく、ガジュマルです。
ガジュマルには神様が宿るという話を見いたことがありますが納得の姿でした。

蓮は泥の中でじっと眠って、いつしかこんなに美しい花を咲かせます。
何度見てもそれは感動的で、頭の中で平沢進が歌いだす「咲けロータスおおお」!

天井のガラスの網目模様が映りこんで、刻まれた水上でした。

地球の裏側から来た。
それ以外の説明は一切無かったのでとりあえず、裏側から来てくれてありがとう。
で、一体なにが来てくれたんだっけか…はらはらどきどき。

もぐりこんだトトロの道の終わりは福彦さんというつつじの植木でした。

ばら園と大温室だけで植物公園の8分の1にも満たないという広大な場所です。
ざくろ園や竹笹園や山野草園、田んぼ(!)など廻りたい所は大盛りでしたが、
貧血でふらふらだったので今回はお開きということにしました。

緑を存分にチャージできて嬉しかったです。
ありがとう調布、また近いうちにお邪魔したいと思います。