シンネンド・ショコラ

春は出会いと別れの季節です。
桜の花びらが乱れ飛ぶので気持ちも散り散り、相変わらず不安定な心もよう。
そういう時は一人で焼き菓子と向き合うに限ります。
もりもり小麦粉を捏ねたり、卵を威勢よく割ったりすると胸のうちが無になる。

ガトーショコラ、今回はケーキマーガリンを使用して軽い仕上がりです。
その分チョコレートはジャンドゥヤも加えてこくを出してみました。
美味しいけれどやっぱり…バターの濃厚さがないと生地がチョコに負けます。
お料理と違ってパンやケーキのアレンジは本当に、上級者のテクニックといえる。
勉強不足であります、と金豚も言っています。
メレンゲを思いっきり泡立てたので溢れ出さんばかりです。

3月末でお別れの方へ個包装してプレゼントしました。
ブレッド担当の先生、見習うところの多い素敵な方だったのでお別れはさみしい。
いつまでも変わらぬきらきら笑顔で、次なるステップへ踏み出されることを。

これは、また、全然美味しくなさそうですが、
ホワイトチョコとオレンジピールのほろほろクッキーでした。
お弁当箱に詰めて、お花見に持って出かけられるような形でストックしています。
残念ながら全然お花見のお誘いはないんじゃが…!


この春、人との出会いと別れのうち、
別れしか降りかかっていないので早く出会いも来ないかと待っています。
不思議と良い本との出会いはたくさんあって毎日読書時間はふくふくしています。
違いは何かと考察してみると何のことはない「自ら動いているかどうか」であった。
うむむ、しかしながら、今は動き出す元気はない。
ぼちぼち生きることにします。