羽田空港

またもや京急に飛び乗ってそのまま羽田空港へ向かいました。
大好きなジャンボジェットにさあ乗りこんだ、それでは行ってまいります。

…という願望で心ははちきれそうでしたが、
金網にがっしりと指を食い込ませながら見知らぬ大勢の旅路を眺めました。
今日は出発ゲートとしてではなく飛行機を見にやってきたのでした。
いいないいな、やっぱり飛行機はいい、これだけで涙が出そうに感動する。
鉄の塊が空を飛ぶ不思議、航空力学に裏づけされた夢と希望で目が爛々する。

第2旅客ターミナルの5Fは大パノラマの展望なのでした。
引っ切り無しに離陸してゆく飛行機たちですがどれも美しくひらっと上昇します。
いつまでも飽きることはなく、ただ飛びたい気持ちが募るばかりです。うむむ。
ANAばかり映っているのはただ単に長年ANAひいきだからです。
なぜならサービスは超一流で青のラインがとてつもなく綺麗だもの。

飛行機が地を離れるまでのエネルギーといったら物凄いものなのでしょう。
キーンという高音と空全体を奮わせる低い轟音は方向感覚が麻痺するほどです。
飛行機は空を飛ぶためのものだけれど、地で生まれたものだから、
離れるときに重力を突っぱねばならない。
その瞬間は身体の一部を引き剥がすみたいに双方が泣くので、
空があんなに鳴るのかもしれないと思った。

飛行機といったらハンバーガーだもので(でもなぜなんだろうか?)、
展望デッキに迫り出すガラス張りのお店でフィッシュバーガーを食べました。
美味しかったけど普段食べない物と量だったのでお腹の機嫌が悪くなりました。
お腹のご機嫌伺いにまた外へ出ると、いつしかとっぷり暮れた夜へ変貌していて、
それでも飛行機は澱みなく飛んでいるのでした。
滑走路の青いぽちぽちが夜空みたいできれいでした。

行ってらっしゃいお気をつけて、楽しい旅になりますように。