SOMEDAY CHINA

雲がちらほら浮かんでいるけれど明るい冬の一日、
中国庭園へ遊びにゆきました。
昔一度訪れたことがありますが、
大人になった今見てみると全然違う感動や発見があるものです。
今回そう思ったのは建物のデザインについてでした。
環や曲線の使い方が日本と全く異なっていて面白かった。
こちらからすれば仰々しいと感じるほどの装飾が、
池を中心とした恭しいトリアノンに身を置くとまるで自然です。

中国と日本の関係において古くから軋轢がありすぎて、
そして生産の現場としても不安が多いので、
あまり良い印象を実は持つことが出来ずにいたのだけれど、
行かずして悪く言う資格はないなと思います。
何より中華料理が好きでよくこしらえているではないか。
今日も今日とて、餡子の入った桃まんをふかふか食べたのでした。

この日は魚洗(ゆし)で長いことよく遊びました。
桶の手すりを擦ると振動で水面が沸き立ち音が鳴るという。
ワイングラスの淵をなでると鈴の音に近い音が聞こえる、あれと同じ原理で、
単純ですがとても雅な遊びでした。

こんな広大な庭園を持つような位の人間は現存するのか。
まさかね、でもそうならばそれは皇族なのか、華族なのか。
きっと煌びやかな更紗を翻して桃まんを食べることでしょう。
それでもこちらと同じ青い空が頭上にはあるはずです。
いつかは中国本土へも行ってみたいな、よその国。