キャラウェイキャパシティ


またもや暑さのぶり返した土曜日、湿った空気の膜に覆われます。
この日は、遠く離れた土地からお友達がはるばるやってきてくれました。
私の展示を見ることを目的のひとつにしてくれた一人旅なんて、嬉しくて。
お店の雰囲気も展示作品も楽しんでもらえたようで良かったです。


日が暮れた高円寺を二人でぷらぷら歩きながら、積る話をしました。
私達は大学を出て5年目だからそれなりに仕事も落ち着いて、
ささやかながら気持ちの余裕がある位置なのかもしれません。
生きていく事に対して非常に不器用で行く先を憂いていた自分も、
なんとかやりようを見つけられるもの…生きてみるものだなと思います。
尤も、お友達はもっと立派にお仕事成し遂げていますけどね。


高校の頃の思い出話になると、
全く持って自分達のことをクレイジーと評するほかありません。
なぜあんなに毎日笑い転げ無敵で奔放だったのか…恐ろしき年頃です。
私は教卓の目の前の席がお気に入りでした。
それは勉強のためというよりもむしろ、
先生の顔を観察して克明にスケッチするのが好きだったから。
それを友人に廻してぷぷぷと笑ってもらうというライフワークでした。
現在やっていることと本質は変わらないではないか!ほんのり戦慄!
LOU REEDTHE CUREの音楽が好きだったからか、
「なんだかこあいバンド好きなひと」なんて言われていて、
でもそんな私にもみんな優しかった夢のような高校時代でした。


その夢を共有しているお友達が今の私を見に来てくれたのでした。
ありがとうの気持ちが大きくなったら、周りのものに向ける目が優しくなります。
これが連鎖してゆけば良いと思う。