オリオンの展望

halujion2010-01-11

1月10日付けの朝日新聞
気になる記事がありました。
オリオン座1等星のベテルギウスで、
超新星爆発へ向かう兆候が
観測されているとのこと。
図鑑やプラネタリウムでしか見たことのない超新星爆発がどんな現象なのか、
もしや自分が生きているうちに体感できるかもしれません。
「星の終わり」なんて形容されるけれど、
天文定規では終わりは始まりと同義語です。
さらにブラックホールとなってゆくベテルギウスは、
エネルギーの限りを吸い込み歪める時空になってゆく。
考えの及ばぬ遠くにわくわくします。
そもそも2010年という数字が私は信じられないし、信じていない。
本当にもう2010年宇宙の旅なのかしら。
時の流れだけが乗組員をほっぽり出してごうごう流れているようで疑わしい。


爆発すると満月くらいの明るさを持つので、地球から昼でも見える星になります。
冬の夜空の輝く鍵だった星ははるか昼の座まで領土を広げ、
天体を仰ぐ大きな指針となる、日がもうすぐ来る、かも。
ただし地球上から見た場合です。
宇宙にはそんな星はごまんとあるのだろうから、
本当はちっぽけなニュースなのかな。


それが証拠に、私は笑ってしまったんだけど、
「爆発は数万年後かもしれないが、明日でもおかしくない」と専門家はのたもうた。
スケールの目盛りはきっと捻じ曲がってぐにゃぐにゃで、
そこかしこ飛んだり詰まったりしているんだと思います。
私はこうして宇宙に思いを馳せるとふつふつ勇気が沸いてきます。


オリオンラボは、例え明日ベテルギウスが爆発しても、
平常心で冷静に研究へ没頭してまいります。
宇宙から地上へ降り立つことも多いに想定しつつ、
今年も展覧会は1つ以上開催を予定していますのでお楽しみに。
オリオン月報やその他の楽しい試みも捻出してゆきます。
毎日の小さく光る砂粒を拾って育てておかしなものにするのがわが研究所。
夢は大きく…ブラックホールになることです。