地球ゴマ
地球ゴマを廻しているととてつもなく眠くなる。
それでも廻さずにはいられないという、このループ。
うまくゆくと地球ゴマは妙な位置ででも廻るはずなのですが、
それが今の私には出来ないんです。なぜだ!
手を変え品を変えやっているうちに催眠術にかかったみたいに眠くなってしまう。
いつまで経っても上達しないのでした。
地球ゴマって子供の科学おもちゃのようですが私は終ぞ使ったことがなかったな。
だからこの地球ゴマは最近買ったものなのでした。
商店街の一角の昔からあるらしき古い文房具屋さんにて。
学研の子供雑誌、科学と学習が休刊になりました。
小学生時代はこれで育ったようなものなので、物悲しいです。
母と電話をしていて展示をやっているという話になったとき、
「いいな、いいな、楽しそう。どんな事をやっているの。」って
興味しんしんで、東京まで見に来れない事をすごく残念がっていました。
母の子供の頃の科学ふろくはプラスチック製のビーカーやフラスコ、
リトマス試験紙、それらを大事に大事に集めていたらしい。
私の頃は酸性雨調査キット、カブトエビと飼育水槽、顕微鏡、ソーラーカー、
などなどなど。
私の理科っ子遺伝子は紛う事なき母からのものだと言えます。
子供たちの自由研究に母の方が夢中になって
えらくクオリティが高くなってしまったこともあれば、
散歩や山登りをしていても蜘蛛の巣の観察や変な虫を見つけたことで、
歩みが停止してしまうのですぐ母ばかりはぐれる。
父や私達が心配して(半ば呆れて)道を戻るため、
ものすごく時間がかかる道程となったりします。
ドライアイスつきの買い物をするとすぐ水に浮かべて、
もくもく気体を浴びて喜んでいる。
そう、過去形ではない、昔も今もずっとその調子。
子供みたいに愉快な母ですが、そんな母の元で育ててもらって私は幸せです。
こうして脈々と受け継がれてゆく。
将来私が子供を持つことがあるならば、どんな子になるのかな。
東京では空が明るすぎてあまり星が見えません。
せっかく、星見の季節、豪華絢爛冬の空なのにね。
年末年始実家に帰ったら毎日夜空を観察しようと思います。
岡山の天文台に連れて行ってもらう約束を取り付けました。
もうじき双子座流星群が来ます。
宇宙塵の帯の中に地球が入ってゆき、塵は星になり雨になり、降り注ぎます。