じぐざぐ道

halujion2009-11-07

お仕事の帰りに千駄木で下車する。
もう日も随分と短くてこの時刻には真っ暗なのですが、
どうしても真っ直ぐ帰る気になれなかったからです。
表通りの太い道とはは違い、一つ内側に入ると不思議な道が現れます。
くねくねと捻じ曲がった蛇道といわれているところ。
この通り沿いをほてほて歩いて、プフレーゲライヒトにお邪魔しました。
小さな文房具・雑貨店ですが、
一から手作りされているものも多く、素朴で使いやすいものが揃っています。
付箋とはんこを頂きました。
落書きから生まれたものらしいはんこの柄は、
学芸会のお星様役の子が踊っているような、そんな愉快なひとこまです。
店員さんが丁寧に封筒に押される店名のスタンプも素敵な色合いでした。


道に戻り歩いていくとへんな場所へ迷い込み、
しばらく知らない方向へ進んでしまいましたが、
それもまた夕方の薄暗い散歩の醍醐味でもあります。
「自主的迷子」といっては私は地図を持たずに歩き出すことがあります。
ひょんな所で面白い建物にであったり、朽ちた植物が待ち構えていたり、
運がいいと小さなパン屋さんを見つけたりすることもあるからやめられないのです。


こんなじぐざぐ道では自転車に乗ってしまったら
引っ切り無しにハンドル操作で忙しいだろうな、と思いました。
道に描かれている白線の内側が緑色に塗られているのはなんでしょう。
まさか駐車地帯ではあるまいし、
前方注意地帯か道幅が狭いですよ、という印なのか。
ともあれ気になるお店もちらほら見つけたので、
次回は明るい時刻にまた散歩してみたいと思いました。


月がだんだん欠けてきた。
上の方から食われていって、チェシャ猫の口になるのもそう遠くはないでしょう。